松吉カタログの作り方

カタログ制作の流れ
松吉カタログは一年かけて作られています

前号の反省点 
    ⇒ 次号の制作コンセプト作成(「欲しいものが見つかる」、「知りたいことが分かる」) 
    ⇒ 【デザイン部分】 制作スケジュール作成 → 表紙、巻頭ページの方針決定 → モデル選定(カメラテスト) → モデル撮影 → 商品撮影
    ⇒ 【商品部分】 仕入先様への商品提案依頼 新規仕入れ先様開拓 新商品開発 → 掲載商品選定
    ⇒ 台割作成
    ⇒ 校正(三回)
    ⇒ さくいん作成会議
    ⇒ 完成!

カタログ制作者による座談会

最新刊であるvol.1400の制作に携わった方々にいろいろお話をお伺いできればと思います。よろしくお願い致します。

全員:よろしくお願い致します。

まずは、「松吉医療総合カタログ」について私の方から簡単に説明をしますと、1992年にvol.100が作られて以降、松吉の営業ツールとして活躍しているカタログになります。こちらは、松吉の営業が使用する場合もあれば、取引先であるディーラー様が使用する場合もあれば、医療施設の現場の皆様が使用する場合もあります。
ざまざまな立場の人が使用するものになるわけですが、ひと言でいうと、「松吉医療総合カタログ」とは、松吉にとってどういうものになるのでしょうか?

本多:弊社は、「お客様が真に望むものを提供する」をモットーに、様々な商品を提供しているわけですが、「医療施設で使用する商品をすべて供給できますよ」と言っても、その「すべて」が幅広過ぎて漠然としてしまっている。「すべて」とはこういうものですよ、「医療施設ではこんな商品も使っていますよね」というのを、分かりやすく、探しやすく、知りやすくしたものではないでしょうか。
様々なことが吸収でき、より成長できるのではないかと思いました。

座談会の様子01

確かに「何でもありますよ」と言っても、医療施設で使用する商品は幅広過ぎますからね。ある程度、コチラ側から提示した方が分かりやすいですよね。いわば営業的役割を持つともいえるのではないでしょうか?

川田:カタログが一人歩きする、というのはよく言いますよね。

竹藤:病院の中で営業し続けるもの?

あ、良いですね。ひと言でいうと「病院の深部に入り込める営業」ですかね。そんな「松吉医療総合カタログ」ですが、これまでどのようなコンセプトで作られてきたのでしょうか?

本多:見やすさというのは常に意識していました。カタログですので商品の特色やスペックを詳細に記載したいところですが、逆にそれは見づらいのでは?と思い、あえて情報を詰め込み過ぎず、写真を大きくする工夫をしました。

これまでのカタログを見ていまして、vol.700ですでにいまの体裁になっているんですよね。コマ割りや、スペックの記載方法、ピクトなどなど。それは、もうその時点で完成形に近かったということなんでしょうか?

本多:完成形に近かったというよりもあえて変えていない、という方が近いかもしれません。体裁を発刊の度にコロコロ変えてしまうと、使いづらさに繋がってしまう。やはり医療従事者様や、ディーラー様が、日々の業務の中で使用するものなので、大きく変えることよりも、写真の見せ方や記載する情報内容など、皆さんの要望を反映させていく方を優先していました。医療現場の環境に合わせてマイナーチェンジを繰り返すことで、利便性の向上に繋げていました。

座談会の様子02

川田:そうですね。そんな中で、見やすさ、探しやすさ、使いやすさ、というのはずっと変わらずに心掛けてきたことです。そこに新商品を盛り込んだりといった新しさを加えることも心掛けてきました。

本多:ライフサイクルが長いという特性を持っているので、紙面がマンネリになりがちなんですよね。なので、新しさを感じさせるということは重要ですよね。

「現場に寄り添う」というのも一つのキーワードになっているかと思うのですが、vol.800で軽くしたのもユーザー視点での大きな変更ですよね?

本多:そうですね。1,000ページを超えるカタログだとどうしても重くなってしまいます。一方、現場で働く看護師さんというとまだまだ女性が多く、軽くすることで使いやすさに繋がるのでは、と軽量紙を使用致しました。

確かに、持つだけではなく、持っていって机の上に置いて、そこからページを開いて探す、となると地味に労力を使いますからね。さて、最新刊のvol.1400についてですが、これまでと変更した点、こだわった点などはどんなところになりますでしょうか?

本多:ページのメリハリや、検索性を高めた部分ですね。

ページのメリハリというと?

本多:車いすやワゴンのページですが、機能や特徴を分かりやすく一覧にした部分などですね。

そういえば、その辺りはこれまでになかったページですよね。これは田中さんの案になるのでしょうか?

田中:はい、そうです。私は今回から制作に携わったのですが、そもそも私が商品に詳しくない、というのがありまして、比較しやすいページを設けました。

外部から新たに入社した田中さんならではの視点が活かされているということですね。今回は田中さんの発案というのが多く取り入れられているかと思うのですが、巻頭や表紙のデザインも確か、田中さんの案でしたよね?

田中:そうですね。巻頭では「松吉医療総合カタログ」とはこうです、というのを謳いたかったのと、表紙もこだわりました。

表紙のMATSUYOSHIの文字をモデルさんの後ろに隠したのも田中さん案ですよね?

田中:はい。アルファベットのMATSUYOSHIよりもカタカナの「マツヨシ」を目立たせたかった、というのがあります。やはり、アルファベット10文字よりも、カタカナ4文字の方が、認識されやすく、覚えてもらいやすいですから。それであえて、モデルさんの後ろに隠した、というのはあります。

なるほど、確かにその方が「マツヨシ」のロゴに目が行きますね。制作前の段階で言うと、医療施設を訪問して、エンドユーザー様から直にお話をお伺いしたと記憶しているのですが?

田中:私自身が入社したてだったため、まず現状を知りたいな、と思いまして。現場の声を聞いていますと、特に索引の重要性というのはひしひしと感じました。探そうとしているものがすぐに見つけられる。その重要性ですね。その辺りは今回のカタログに反映させられたのでは、と思います。

他にもフィールドワークの中で出てきたのはどんなことですかね?

田中:例えば小分け販売ページ(こまかいロット数で出荷できるものをまとめたページ)は、SPDの方の要望から生まれたページです。

座談会の様子03

あれはとても良いと思いました。こまかい単位での販売もしているのに、これまでは埋もれてしまっていましたからね。あとは、これまでとは変えたかったのに、変えられなかった部分とかはありますか?

田中:時間的にできなかったのですが、医療従事者の若手の方が見て分かりやすい、勉強になる、という部分はもっとやりたかったです。

辞書的な部分ですね?確かに、その辺りは強化すると、商品を注文したいとき以外にも見てもらえて、手に取ってもらえる動機を増やせますものね。では、最後にこれからのカタログについてはどのようにしていきたいでしょうか?

田中:品ぞろえにしても、使いやすさにしても、もっと営業の方たちの声を聞き、さらにはその営業の先にいる方たちの声を聞いて、より現場に寄り添うものにしていきたいです。また、そのためには、現場の声を拾える仕組みづくりをもっとしていきたいです。どの時代でも、一番最初に看護師さんに選ばれるカタログを作りたいと思います。

とても素晴らしい目標ですね。今日は、ありがとうございました。

全員:ありがとうございました。